プラズマ推進の宇宙船を開発のOsmos X、トゥールーズに新拠点を開設
仏Osmos Xは、プラズマ推進の宇宙船の製造を計画している。
2027年に実証機の試験飛行を目指す。
同社は2022年の設立で、レンヌ市近郊に本社を置いている。
本社では推進機の開発を継続して行い、これと並行して、宇宙船の設計を進める目的で、宇宙機部門の本場であるトゥールーズに拠点を開設することを決めた。
従業員数は現在18人だが、年内に40人程度にまで引き上げて、設計作業を本格化する。
初号機の投入は2029年を予定し、それまでには120-150人体制とする計画。
同社は、軌道上で衛星を所定の位置まで運んだり、衛星に燃料を注入したり、ミッションが終わった宇宙機を大気圏突入軌道に落としてデブリ化を防ぐといったミッションをこなす作業船の開発を進めている。
推進にホールスラスタ(電気推進)ではなく、プラズマ推進機を採用しているのが新機軸で、HPCR(高出力サイクロトロン共鳴)と呼ばれる原理を採用。
イオンを加速してビームを作り、推進力を得る方式で、イオン生成にはガスを用いる。既存の電気推進よりも3倍の効率性を達成し、その分、コストが抑制され、耐用年数も高まる。
同社が開発中の宇宙作業船Thorusは、500-1万kgのペイロードを予定し、1年に数回のミッションをこなす計画で、耐用年数は5年間に上る。機動力を生かして、静止衛星の耐用年数延長といったミッションで需要の掘り起こしを探る。
同社は2024年に200万ユーロ強を調達。Expansion(投資ファンド)などが主に拠出した。
2027年に新たな資金調達を予定。2030年以降は徐々に就役を増やし、将来的には、20台体制でのThorusの稼働を目指す。
