ミストラルAI、工業部門の大手企業と新たに契約
ミストラルAIは5月28日、パリでイベント「AI Now Summit」を開催した。工業部門の企業向けの事業を主力に据える方針を示した。
同社はこの機会に、工業部門向けのAI開発ツール「Mistral for Industrial Engineering」を公表。エアバス、EDF(仏電力)、独BMWと新たに提携契約を結んだ。
ミストラルAIは、米AI大手とは異なり、一般向けよりも企業向けの事業に軸足を置く戦略を採用してきた。去る9月には、オランダのASML(半導体製造装置)と資本提携を締結。自動車大手のステランティス、エネルギー大手のトタルエネルジーやヴェオリア、輸送大手の仏CMA CGMや仏国鉄SNCFなどと契約を結んでいる。既に契約関係があるエアバスとは、今回、多年次で数1000万ユーロ規模の契約を締結。生産プロセスと製品にAIの統合を進める形で協力する。
ミストラルAIは防衛分野の需要の開拓にも力を入れている。エアバスとは、防衛分野の子会社エアバス・ディフェンス&スペースとも協業を予定。これまででは、フランス軍とルクセンブルク軍にミストラルAIのモデルが採用されており、ほかに欧州の複数の国と交渉が進められている模様。
ミストラルAIは2026年に10億ユーロの売上高達成を目指している。直近の企業評価額は120億ユーロ。
