農機の仏市場、2025年に9%後退
農機メーカーが作る仏業界団体AXEMAは5月28日、年次業界統計を公表した。
これによると、農機の仏市場規模は2025年に前年比で9%の減少を記録した。
2023年以来の縮小率は累積で22%に達した。
AXEMAでは、2026年にも国内市場規模は3年連続で後退を続けて、71億5000万ユーロ程度まで縮小すると予想。
2027年にわずかな成長に転じると予想した。
業界の国内生産は2025年に71億ユーロとなった。
国内生産の国内市場向け販売は11%減の30億3000万ユーロに後退。
輸出は逆に4%増加し、40億5000万ユーロとなった。
輸出先市場としては、アフリカ(46%増)、東欧(17%増)、西欧(11%増)で増加。
逆に、北米向け輸出は、米関税の影響で24%の大幅減を記録した。
アジア・太平洋地域向けも30%の減少を記録した。
世界の農機輸出では、中国が市場シェア12.5%(年間輸出額830億ドル)を達成し、米国の11%を抜いて世界第2位となった。
世界首位はドイツだという。
中国の農機輸出は25%を自動芝刈り機が占めており、農業用トラクターでは今のところフランス製は十分な競争力を確保している。
ただ、電動化を切り口に形勢が逆転することを業界側では懸念。25馬力の小型電動トラクターで中国勢は安値で攻勢をかけており、電動で高出力を達成できるようになると、仏業界は苦しくなる。
仏政府は4月に公表した電動化プランにおいて、電動農機の開発に1000万ユーロの支援を約束したが、ジュヌバール農相はこの件で、近く業界側と協議を開始する予定。
