CCIJF – 在仏日本商工会議所

高速道路A69:行政最高裁、反対派の訴えをすべて棄却

高速道路A69の建設計画について、行政最高裁(コンセイユデタ)は6月29日、工事の継続を認める判決を下した。
下級審の判断を追認した。
これで、建設継続に向けた障害がすべて取り除かれた。
高速道路A69は、トゥールーズとカストル市の間を結ぶ全長53kmの道路で、既に7割近くの工事が終わっている。
環境団体の訴えを認める形で、トゥールーズ地方行政裁判所が2025年2月の時点で、環境関連の2件の許可を取り消す判決を下したことから、工事は一時中断された。
地方行政裁は、環境の破壊を正当化する重要な公益性(RIIPMと呼ばれる)が本件については認められないとの理由を挙げていた。
同年12月には、トゥールーズ高等行政裁がこの下級審の判断を退け、本件にはRIIPMが認められると認定して許可を回復する判決を下しており、これが上告審まで争われた。
行政最高裁は、移動の所要時間の短縮、住民の生活の質の改善、経済発展、交通安全という4項目の目的に照らして、高速道路建設計画には明らかな公益性が認められると認定。
既存の国道の拡幅、既存の道路網の再整備、鉄道による連絡の改善という代替案はいずれも、高速道路建設よりも効果的に目的を達成するものではありえず、それゆえ代替案とはみなせないと判断し、建設計画に付与された許可は正当だと認めた。
裁判所はまた、保護対象の植物に及ぼす影響の調査が不完全で、保護が損なわれる恐れがあるとする環境団体側が提示の論拠も退けた。
提訴した環境団体側は、政界・経済界の圧力に司法が屈した不当判決だと判決を非難した。
この件では、建設現場近くで大がかりな抗議行動も行われ、大きく報じられたことで広く注目されていた。
地元の自治体と推進派は判決を歓迎している。