LVMH、パトゥを旧所有者に譲渡
高級ブランド大手の仏LVMHは7月31日、傘下のメゾン「パトゥ」を売却した。
以前から30%株式を保有するニルバーナ・インベストメンツLLC-FZに売却した。売却額は未公表。
パトゥは1914年にジャン・パトゥが創業の老舗。
インド系の英実業家ディレシュ・メータ氏が保有するホールディング会社ニルバーナが2011年に、P&Gより買収したが、経営難を経て、立て直しを期して2018年に過半数株式をLVMHに譲渡した。
今回の取引により、LVMHから再びメータ氏の持ち物に戻ることになる。
ジャン・パトゥは、シャネルと並んで、女性をコルセットから解放したモードの先駆者で、スポーツウェアを手掛けたり、「JP」というロゴを定着させたりと、現代に通じるブランド事業の道を切り開いたことで知られる。
過去には、カール・ラガーフェルト、ジャンポール・ゴルチエ、クリスチャン・ラクロワなどをディレクターとして起用した名門だった。
去る2月にはディレクターのギヨーム・アンリが退任し、節目を迎える中でメータ氏が経営権を取り戻した。
LVMHはパトゥの業績を発表していないが、赤字が続いており、2018年以来の累積赤字は3000万ユーロ程度に上ったとする報道もある。
LVMHにとっては、去る5月に米WHPグローバルにマークジェイコブスを譲渡した件と比べると、取引の規模ははるかに小さい。
