CCIJF – 在仏日本商工会議所

Vignite Origins、農業廃棄物のリサイクルで移動式ユニットを開発

南仏エロー県発のベンチャー企業Vignite Originsは、農業廃棄物のリサイクル・ソリューションを開発した。移動式の装備で農業経営体を巡回して、現場で廃棄物をバイオ炭や容器包装に加工する。
同社のソリューションは、20フィートコンテナ3台からなる移動式ユニットにより、現場でリサイクルを完了できる。ワイナリーを例にとると、最初のユニットでは、ブドウの搾りかすから浸出液を抽出する。化粧品や香水の原料になる。2つ目のユニットでは、熱分解により、土壌改良用のバイオ炭を得ると共に、バイオガスを製造して残滓を乾燥させる燃料も得る。最後のユニットでは、加熱圧縮により、残滓を原料として、ワインや香水の箱などを製造する。農業廃棄物を大量に処理工場に輸送するビジネスモデルに比べて、投資的費用を軽減しつつ、輸送行程を省略して廃棄物でも「地産地消」を達成する。
同社は、このソリューションで5件の特許を出願。INRAEなど公的研究機関との研究プログラムも継続する。ブドウの搾りかすだけでなく、麦わらや木の実の殻や種、青果の廃棄物や木の切りくずなど、廃棄物の種類を問わずに利用可能であることが利点で、漂着する海藻なども利用可能であるという。同社は手始めに、十分な原料を確保できる規模のあるワイナリーや農業協同組合と協業。廃棄物の生産者は費用ゼロで廃棄物を譲り渡し、同社がリサイクル製品を販売して収入を得るというビジネスモデルの確立を目指す。AdVini(ブドウ畑2000ヘクタールを所有)、アーモンド生産者のSud AmandesとCompagnie des Amandes、クルミ生産者のCoopenoixとの協業を予定。このほど実証ユニットの製作を目的に50万ユーロの資金調達に着手した。続いてシリーズAの資金調達で1200万ユーロの確保を目指す。