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ニュース専門テレビ局の秋の陣:BFM TVはマブルーク氏を起用

夏休み明けの番組改編期がやってきた。2027年4月に大統領選挙を控えて政治報道の重要性が増す中で、ニュース専門テレビ局は激戦模様となる。
地デジ放送のニュース専門テレビ局の数は現在では4局に増えており、競争は既に激しい。一時は、右翼系実業家バンサン・ボロレ氏傘下のCNewsが視聴率でトップを走っていたが、中立性を意に介さず、オーナーの意向に忠実な報道姿勢が嫌気を誘ったのか、このところは視聴率が下がっている。代わって、海運大手CMA CGM傘下のBFM TVが優勢になっているが、近ごろはLCI(建設大手ブイグ傘下の民放大手TF1グループ)が上り調子で、日によってはBFM TVを抑えて視聴率がトップとなることも少なくない。公共放送のフランス・アンフォTVが遅れて最下位という力関係になっている。
BFM TVはこの夏休み明けに、CNewsから移籍した女性キャスターのソニア・マブルーク氏を起用。日曜から木曜までの週5日に、18時50分から21時までというメインの時間帯を同氏に任せることにした。マブルーク氏はチュニジア出身だが、CNewsに所属していただけあって保守派で、移民政策にも厳しいタカ派だが、CNewsでは、上層部からの容喙に反発して関係が悪化したところに、モランディニ事件(性犯罪で有罪判決が確定した司会・プロデュサーのモランディニ氏の起用をCNewsが続けた)がダメ押しとなって、去る2月にCNewsを離れていた。視聴者が全体として右寄りの傾斜を強める中で、BFM TVは、マブルーク氏の起用により、LCIとの視聴率争いで差をつけることを望んだものと考えられる。LCIはもとから比較的に右寄りだが、得意とする国際報道や討論番組を足場に対抗を目指すものと予想される。