違法業者の美容注射で死亡事故続発、政府は規制の枠組みの見直しに着手
政府が美容整形の規制の枠組みの変更に着手した。
無許可の業者が増えており、事故の発生が目立っていることを踏まえて、その防止をにらんで制度を整える。
この数ヵ月間では、無許可の業者によるボツリヌストキシン等の注射を受けた人が死亡する事件が数件発生している。
SNS上で宣伝をして顧客を集めて、注射を行う業者が暗躍している。
製品と施術の両面で品質の劣悪な業者が死亡事故まで引き起こすに至り、当局も規制の再検討に動き始めた。
本来は、整形外科としての資格を持つ者しかボツリヌストキシン等の注射を行うことはできない建前となっているが、その資格は持たない開業医が注射に応じるケースは多い。
2024年の時点で、全国で4000-5000人程度の開業医が注射を行っていたと推定されている。
近年は、当局がその種の実践を排除する方向で指導をしてきたが、需要の方は拡大傾向にあり、供給がしぼんだ分、怪しげな業者が現れて事業機会を吸い取っているという構図がある。
このため、業界の医師らは、しかるべき医療関係者が注射を行えるような法的枠組みを整備した上で、違法業者の駆逐を進めるべきだと政府に呼びかけていた。
それに応じる形で、政府は制度の見直しに着手した。
政府は既に、開業医が美容関連の医療行為を一部実行できる旨を定めた政令を公示。
その細則を9月にも公示するため、準備を進めている。
開業医が実行できる医療行為の内容を定め、また、それが認められる上での条件(研修の受講など)についても定める。
また、本来の診察等の業務がなおざりにされることがないようにするための制限なども設けられる見込みという。
