CCIJF – 在仏日本商工会議所

今夏の観光シーズンは「良好」、地域により差も

旅行業界見本市IFTM Top Resaが9月15日にパリのポルトドベルサイユ見本市会場にて開幕した。
この機会に、パパン観光相は今年夏の観光実績に関する暫定集計結果を発表した。
全体として、国内観光は良好な水準で推移したと総括した。
詳しい集計結果は10月半ば以降にならないと出揃わない。
現状の暫定値によると、夏季にフランスを空路で訪れた観光客数はところにより前年比で1-3%の増加を記録。
インバウンド観光客に由来する収入は7月に94億ユーロとなり、前年同月比で3.7%の増加を記録した。
通年では800億ユーロを超えて、新記録を達成することが期待できるという。
フランス国民の国内観光という点では、8月末時点で宿泊日数にて1%増という数字が発表され、今のところ更新されていない。
国内旅行に出かけた国民が全体に占める割合は、7-8月に59%と、前年同期比で5ポイント低下したが、6月及び9月を含めると72%と前年並みであるという。
外国旅行に出かけた人の割合は4ポイント上昇の34%に達した。
国民の国内観光の宿泊日数は、2018年から2025年にかけては13%減少している(INSEE統計)。
国内の観光施設が、インバンド観光客の誘致を狙って高級化し、一部の国民には手が届きにくくなっていると問題視する声もある。
政府発表の数値とは別に、前年比で仏国民の国内旅行は前年比で4-5%減少したとする報告もあり、子どものいる家族を中心に、100万人余りの減少が前年比で記録されたという。
足元の購買力問題が影響している可能性もある。
観光客誘致の状況は地域によりかなり異なる。
森林火災に苦しんだ南部のヌーベルアキテーヌ及びオクシタニー地域圏では後退。
プロバンス・アルプ・コートダジュール地域圏では、仏国民の後退(5%減)をインバウンド観光客の増加(5%増)が補った。
ブルターニュ北部からノルマンディー、オードフランスにかけての北方の海岸地方は、猛暑の影響で涼しさを求める人々の来訪が増えて増加を記録。
同じ理由から山岳地方の観光も好調だった。