CCIJF – 在仏日本商工会議所

Tiamat、仏国内のナトリウムイオン・バッテリー工場建設を断念

仏ベンチャー企業Tiamatは、本社のあるソム県ボーブ市にナトリウムイオン・バッテリーの量産工場を建設する計画を凍結した。
資金を確保できずに無期延期とした。
2027年にも操業を開始する計画だった。
TiamatはCNRS(仏国立科学研究センター)発のベンチャー企業で2017年に発足した。
ほかの方式と比べて資源的な制約の少ないナトリウムイオンを用いるバッテリーを開発。
既にアジアに生産を委託して商用段階にあり、仏ホームセンター大手ルロワメルランが販売する電動パンチャーに採用されている。
国内に計画していた新工場は、1億5000万-2億ユーロ程度の投資額を予定し、400人を新規採用する(現在の従業員数は35人)計画だった。
地元のオードフランス地域圏は820万ユーロの援助を約束したが、必要な資金が集まらなかった。
地域圏の援助は返済が必要になる。
同社は国内生産の断念について、事業継続に問題はなく、生産委託の強化で対応できると説明。
経営状況は良好だとも説明している。
同社のナトリウムイオン電池はフル充電まで10分と短いのが特徴で、小型機器のバッテリーにとどまらず、大型化による用途の多様化を進めている。
最近では、米エンデバー・インフラストラクチャーと、米国国内のデータセンターへの採用に関する契約を獲得。
大出力が必要なインフラに対応力を持たせるバッテリーを提供する。