ユーロ圏の経済成長率、7-9月期に0.4%(前の期比)
欧州連合(EU)の統計機関ユーロスタットが10月30日に発表した速報によると、7-9月期のユーロ圏の経済成長率は前の期比で0.4%となった。
前の期の0.6%と比べて、経済成長の勢いは鈍った。
ただ、アナリストらは事前に、7-9月期の成長率を0.2%と予想しており、それに比べると堅調な成長が持続した。
EU全体の経済成長率は7-9月期に0.5%を記録。
前の期の0.7%から減速したものの、ユーロ圏全体を上回る成長率を記録した。
前年同期比での成長率は、ユーロ圏で1.3%、EU全体では1.5%だった。
経済成長率が最も大きかったのがアイルランドで、前の期比で5.5%の成長を記録した。
ただ、アイルランドには、域外大手企業の欧州本社を多数誘致している関係上、特別要因に左右されやすいという構造的な要因がある。
アイルランドを除いたユーロ圏成長率は前の期比で0.2%を記録。
マイナス成長を記録したのは、フランス(マイナス0.1%)を除くとリトアニア(マイナス1.0%)だけで、イタリアはゼロ成長と、マイナスに転じるのを回避した。
オランダ(0.6%)やフィンランド(0.5%)では堅調な成長率が達成された。
▽フランスはマイナス成長に転じる
仏統計機関INSEEが発表した7-9月期の仏経済成長率(前の期比)はマイナス0.1%となった。
1-3月期にマイナス0.2%、4-6月期にはゼロ成長となっており、7-9月期には再びマイナス成長に転じた。
10月のインフレ率は3.4%(前年同月比)まで上昇し、物価上昇は経済成長にも逆風となった。
7-9月期には、外需がGDP成長率を0.6ポイント押し下げるマイナス貢献を記録。
内需と在庫変動はプラスで推移したが、全体を相殺するには至らなかった。
