CCIJF – 在仏日本商工会議所

第二十八回:お薬検索サイトのお話

時々フランスに引っ越してこられる予定の方から日本で内服している薬がフランスでも入手可能であるか聞かれることがございます。

今回はどのようにして薬の情報を検索すればよいかについてお話いたします。

薬には商品名と成分名があります。商品名は国によって違っている場合がありますが、成分名は同じです。例えばノルバスクという高血圧の薬があります。ノルバスクをGoogleで検索すると成分名がアムロジピンベシル酸塩(amlodipine besilate)と書いてあります。そしてhttps://eurekasante.vidal.fr/というフランスで流通している薬剤の情報サイトに行き、amlodipineを検索してください(Rechercherと表示のあるところです)。amlodipineは多くの会社が販売しておりますので、AMLODIPINE MYLANやAMLODIPINE ARROWなどたくさん表示されます(MYLANなどは会社名)が、そのうちどれをクリックしていただいても結構です。クリックするとこの薬の具体的な情報が得られます。中身は残念ながらフランス語ですが、最低限の情報を得ることはそれほど難しくはないと思います。

これによるとフランスでは5mgカプセル(=gélule)と10mgカプセルしかないことがわかります。日本では2.5mgというのもありますが、カプセルは2つに割ることはできませんので、2.5mgがどうしても必要という方は日本から持っていくるしかありません。その他の情報としてこの薬には処方箋が必要(Sur Ordonnace)であり、値段は30カプセルで4.82€、90カプセルで13.45€であることがわかります。

同じやり方でロキソニン(痛み止め)をしらべてみましょう。Wikipediaに成分名がLoxoprofenと載っています。これを先ほどのサイトで検索すると、何も引っかかってきません。即ち、日本では大流行しているこの薬もフランスでは入手できません。もちろん似たような薬はフランスにもありますから特に困ることはないのですが、どうしてもロキソニンが必要な人は日本より持ってきていただくしかありません。

御参考にしていただければ幸いです。