ベネトゥとフォンテーヌ・パジョー、帆船向け補助推進の電化で協力
プレジャーボートで仏大手のベネトゥとフォンテーヌ・パジョーは4月22日、帆船の補助推進装置の電化で協力すると発表した。
多胴船の国際サロン「ラグランドモット2026」の機会に発表した。
両社は合弁会社を設立し、電気補助推進システムの技術標準を準備することで協力する。
生産面の協業は行わない。
システムは、入港・出港時の推進力の確保と、船内環境の確保のための発電用補機として用いられる。
現在、帆船のほぼすべてが、補助推進システムとしてディーゼル発電機を搭載しており、電化を実現できれば、二酸化炭素の排出削減にも貢献できる。
両社は、自動車部門で開発されたノウハウに依拠しつつ、建物部門向けのエネルギー管理手法にも着想を得て、舶用の最適化された電気推進システムの標準を準備する。
2030年までに世界の帆船の10-15%程度で補助推進システムの電動化を実現することを目指す。
ベネトゥとフォンテーヌ・パジョーは合計で、世界のレジャー用帆船の60%のシェアを握っている。
共同で開発する技術プラットフォームは業界他社の採用を認める。
全長9メートルの単胴船から、全長24メートルの2胴船に至る様々な規模の技術標準を準備する。
ベネトゥのミリエ・イノベーション部長は、オーストリアの一部湖沼やアラブ首長国連邦の一部港湾など、電気推進に対応していない船舶を排除する動きが既に広がっていることを挙げて、補助システムの電動化を急ぐ必要があると強調している。
