大統領候補選びを巡る社会党内の亀裂が決定的に
大統領候補選びを巡って社会党が揺れている。
下院議員団のバロー団長が党の執行部から辞任したことで、フォール第一書記(党首)の指導力は一段と低下した。
2027年4月に予定される大統領選挙に向けて、フォール第一書記は、左翼政党LFI(不服従のフランス)を除外した左派勢力による公選を行って左派統一の大統領候補を選ぶという構想を後押ししている。
バロー団長はこれに異議を唱えて執行部から退いた。
フォール第一書記は、去る6月に団長の支持を得て再選を果たしたという経緯があり、団長の辞任を経て、支持基盤は弱体化した。
バロー団長は辞任の理由について、政策面で合意した上で候補を選ぶのが筋であるのに、最初から公選ありきというやり方は間違っている、と批判している。
フォール第一書記はこれに反論して、政策協議は以前から進めており、その中で、統一候補選びの明確なルール作りを要望されているが故の公選構想だと説明している。
左派陣営内では、グリュックスマン欧州議員やオランド前大統領などが公選に参加せずに立候補する考えを示唆しており、公選を行う意義は既に揺らいでいる。
世論調査をみる限り、誰が出たとしても大統領選決選投票に進出できる可能性は今のところ低い。
公選で選ばれた候補が勢いを得るというケースも、これまでの実績ではほとんどない。
ただ、左派内で候補が乱立した場合には、はじめから乏しい勝利の道筋が完全に閉ざされるのは確かで、決着の行方は、少なくとも左派陣営にとっては大きい。
