CCIJF – 在仏日本商工会議所

ポールスター、フランスでも「ポールスター5」を発売

スウェーデンのポールスター(Polestar)が新型BEV「ポールスター5」を6月16日にフランスで発売した。
全長5.10メートルのグランツーリスモで、流線型の滑らかなシェイプを実現するためリアウィンドウを廃止し、高品位カメラによるリアビューミラーを搭載した。
価格は12万ユーロからと高級車らしい設定で、フランスでの普及に向けた壁は厚いと予想される。
ポールスターはボルボカーズと同様、中国の吉利(Geely)の傘下。
中国からの輸入が大部分で、欧州連合(EU)に入る時点で18.8%の関税が適用され、価格面での不利益が普及を妨げる要因になっている。
ただ、より安価なポールスター2(4万900ユーロから)でさえフランスでは苦戦しており、これは、EV購入の公的援助の対象となるために必要な通称「エコスコア」の認定を得ていないことが大きい。
この影響は社用車において大きく、高級モデルの需要が社用車では大きいことを考えると、なおさら逆風となる。
ポールスターの販売は78%が欧州市場向けで、2025年に世界では6万台を売り、前年比で34%増を記録したが、フランスでの販売は、この1-5月に334台にとどまっている。
ポールスターのローシェラーCEOは、フランスでは社用車の25%がエコスコア外であることを指摘し、その限りで、ポールスターにも掴むべき事業機会があると言明。
この数ヵ月では31社がフリートの構成中にポールスターを取り入れたとし、年内に75社まで増えるとの見方を示した。
また、現在は16店の販売網を年内に25店まで増やし、公益援助への感受性が低い顧客層への浸透も図る。
ポールスター5を皮切りに、合計で4種の新モデルを3年以内に発売する。
まず、ポールスター2とポールスター4をリニューアルし、2028年には、フランス市場の需要に寄り添ったコンパクトSUVのポールスター7を発売する。
これは欧州大陸で組み立てられる同社としては初のモデルとなる。
スロバキアのコシツェ工場での組み立てを予定し、エコスコアの取得を狙える。