W Platform、発酵で発生の二酸化炭素の回収・有効利用ソリューションを開発
仏W Platformは、発酵の工程で発生する二酸化炭素を回収・有効利用するソリューションを酒造業者向けに開発した。
このほど100万ユーロの調達を完了。
Vitrev Innovation、Demea Invest、Tudigoから出資を得た。
同社は2021年にボルドー地方で発足。
2024年には200万ユーロを調達しており、同年には、従来のワイン醸造家向けに加えて、クラフトビールの製造業者向けのソリューションの提供にも乗り出した。
発酵の工程で発生する二酸化炭素は、工場内の作業員にとって中毒や酸欠を招くリスクのある危険物質でもある。
これを回収する装置の整備は法令で義務付けられているが、普及は20%程度にとどまっているという。
ワインの場合は、赤ワインで1ヘクトリットルにつき8kg(白では6kg)の二酸化炭素が発生する。
二酸化炭素は回収されている場合でも、ほとんどの場合、そのまま屋外に排気されている。
W Platformは、二酸化炭素を回収するだけでなく、純化し、圧縮の上で貯蔵するユニットを備えている。
貯蔵した二酸化炭素は、ドライアイスとして、また窒素に代わる不活性ガスとして、原材料の保存からワインの製造段階に至る様々な局面で利用できる。
業者としては、温室効果ガス削減の環境配慮をアピールしつつ、中間財の調達を自前で賄えるという利点がある。
同社のソリューションは、ボルドーの著名ワイナリー「シャトー・ラトゥール」により採用されたのを皮切りに、グランピュイ・ラコスト、レスピード、シャンパーニュのドラピエなどにより採用されている。
同社が特に力を入れているのがクラフトビール向けソリューションで、ビールの場合、二酸化炭素には、炭酸化工程においてさらに出番がある。全国に2500ヵ所を数える小規模なクラフトビールの工房向けに専用のソリューションの売り込みをかけている。
同社は今後、メタン化拠点の二酸化炭素回収・有効利用のソリューション開発なども目指す。
2025年に出願した特許に依拠した新ソリューションの商用化に向けてパートナー探しも始めた。
同社は2027年中の黒字化を目指している。
