高速道路のEV充電スタンド、EV普及に伴い夏季休暇の需要期に利用が本格化
このところのEV販売の急速な加速で、公衆向けのEV充電スタンドの利用も本格化している。
夏季休暇の需要期を迎えて、日刊紙ルパリジャンは高速道路沿いの充電スポットの利用状況を取材した記事を7月19日付で掲載した。
ルパリジャン紙は、高速道路A10(バンシ・オートルートが運営)上の充電スポットを7月18日(土)に取材した。
大西洋岸の観光地に通じる道路で、「オルレアン・サラン」(ロワレ県)サービスエリアは、パリからボルドー方面に向かって90kmの位置にある。
土曜日の午前中で、交通量は多かったが、渋滞はしていなかった。
サービスエリア内の8基のスタンドはすべて使用中で、10台余りの順番待ちの列ができている。
場内整理の係員は「20分程度お待ちいただいています」と説明するが、読書しなから待っていたレティシアさんは、「20分といったら実際はもっとよね」とあきらめ顔で話す。
パリ北方のオワーズ県から来たローランスさん(51歳)は、ルノー・セニックのEVバージョンを3ヵ月前に購入したばかりで、EVでのバカンスはこれがデビュー戦である。
「うちを出る時に100%にして、今は53%だけど、お昼には絶対に込むから、今のうちに充電しておこうと思って」と抜け目ない。
「充電は80%まで。最後の20%には80%までと同じだけの時間がかかります」と、広報をそのまま繰り返すかのような優等生ぶりである。
しかし、公徳心がある人ばかりではない。
充電中のメルセデスベンツは、80%を超えてもドライバーがいないまま放置されているではないか。
「とんだ迷惑駐車だ」などのボヤキや舌打ちが聞こえてくる。
係員がプレートナンバーと車種でアナウンスすると、ようやくドライバーが現れた。
ベルギーのアントウェルペンを朝早く出発した家族連れで、小さな子どもを連れている。
子どもがいるなら仕方ないと空気が和んで、順番待ちも一つ進んだ。
この家族連れを含めて、充電のEVはこの日、半分以上がベネルクス3国の登録車だった。
フランスよりも普及が早いことがうかがわれる。
