CCIJF – 在仏日本商工会議所

仏公的債務残高、記録的水準に上昇

9月29日発表のINSEE統計によると、仏公的債務残高は6月末時点で3兆5955億ユーロとなり、3ヵ月前から596億ユーロ増加した。
残高は対GDP比で119%となり、3ヵ月前の117.5%から増加した。
公的債務残高の対GDP比は、新型コロナウイルス危機時に一時的に膨張していた2021年(117.8%)を超えて、1946年以来で最大記録を更新した。
公的債務残高は1-3月には758億ユーロの増加を記録していた。
4-6月にも増加が続いた。内訳をみると、国が530億ユーロ増を記録。
公社・特殊法人等は1億ユーロの減少を記録した。社会保障会計の債務額は84億ユーロ増を記録。
地方自治体の債務額は逆に17億ユーロの減少を記録した。
政府は2027年に公的債務残高の対GDP比が121.7%まで上昇すると予測している。
欧州連合(EU)の基準で同比率は60%が上限とされており、その2倍超に膨らむことになる。
仏国債庁(AFT)は2027年には3400億ユーロの起債を計画。
これは前年比で280億ユーロ増に相当する。
10年物仏国債の流通利回りは29日に4.75%まで上昇、2008年に記録した史上最高値(4.87%)に迫っており、独10年物長期金利とのスプレッドも1.16ポイントまで開いている。
フランスの信用力が揺らいでいる恐れもあり、政府の財政運営と債務の管理を巡る環境は一段と厳しくなる。