スガン島にアートセンター「Le Large」がオープン
パリ西郊ブーローニュビヤンクール市にあるセーヌ川の中州「スガン島」の再開発計画で、島の東端部分にアートセンター「Le Large(ル・ラルジュ)」が完成した。
10月17日と18日に一般公開が開始される。
スガン島は、1992年まで自動車大手ルノーの工場があった場所で、産業の古い歴史がある。
ルノーが工場を閉鎖して以来、再開発のプロジェクトが進められたが、地元自治体の利権絡みの対立や、行政手続き上の困難、環境団体の抵抗など様々な障害があり、実現が遅れた。
島の西端にはコンサートホールの「セーヌ・ミュージカル」を核とする施設が2017年に開所して成功を収めているが、東端の開発は、「Le Large」のオープンにより、ようやく一段落した。
ただし、中央の部分はまだ工事が端緒についておらず、今後の課題として残っている。
「Le Large」を含む東端の建物群は、建築事務所のRCR(スペイン・カタルーニャ州)とCALQ(フランス)が共同で設計した。
既に、パテ社の映画館(8室、Imax対応)が7月中旬にオープンしており、年内には高級ホテルも操業を開始する。
不動産開発はEmerige社が手掛けた。
Le Largeでは、開業記念に「想像的エンジン(Moteur Imaginaire)」と題する特別展を開催。
ルノー工場の過去を念頭に置きつつ、ルノーがかつて芸術家らを招聘して制作を依頼した作品の数々が展示される。この場所に美術館を開く計画だったが断念した実業家のフランソワ・ピノー氏(美術館は結局、パリ市内の「ブルス・ドゥ・コメルス」に入居)も、Le Largeに作品の貸与を約束しているという。
