麻薬密売組織「DZマフィア」の首領格、アルジェリア国内で逮捕
麻薬密売組織「DZマフィア」の設立に関わったとみられるアブデラティフ・メディ・ラルビ容疑者がアルジェリア国内で逮捕されていたことがわかった。
フランスとアルジェリアの間の緊張関係が緩和され、司法当局間の協力が再開したことを象徴する案件とも受け取られている。
仏司法当局は、「オクトパス」と呼ばれる大規模な摘発作戦の一環で、メディ・ラルビ容疑者の逮捕状を発行していた。
アルジェリア警察は7月20日の時点で容疑者を逮捕。
翌日には司法当局の監視下に置いた上で釈放したという。
仏当局は、麻薬密売団を指揮した疑いで同容疑者を捜査対象としていた。
容疑者は仏・アルジェリアの二重国籍を保有。
アルジェリア当局は、自国民の身柄を外国当局には引き渡さないことを原則としており、フランスへの送還が実現する可能性は今のところない。
メディ・ラルビ容疑者は36歳。マルセイユ出身で、兄と共に、地元の麻薬取引を統括する地位を築いた。
「Tic」という異名でも知られる。
殺人事件に関連して2015年から服役し、2021年に出所した。
その後にアルジェリアに拠点を移し、遠隔操作でマルセイユの麻薬密売団を指揮していた疑いがもたれている。
ラルビ容疑者は2023年には、「ヨーダ」と呼ばれる対立組織と激しい抗争を展開。
同年にはマルセイユのあるブーシュデュローヌ県内で49人が抗争に絡んで殺害された。
ラルビ容疑者の「DZマフィア」がこの抗争を経て覇権を握ったが、その後は、内部抗争を経て、「DZNG(NGは新世代の略)」を名乗るグループがメインストリームとなった。
ラルビ容疑者は、警察に密告して麻薬押収を招いた裏切り者扱いを受けていたともみられている。
同容疑者のかつての配下で、DZNGの首領格となった容疑者らは別途、仏国内で逮捕されており、現在は裁判を待つ段階にある。
