CCIJF – 在仏日本商工会議所

ルミバード、メディカル事業部門を米社に売却へ

仏ルミバード(高性能レーザー)はこのほど、メディカル事業部門の売却に向けて、米IPGフォトニクス・コーポレーションと独占交渉を開始した。年内の取引完了を予定。
売却額は3億ユーロだが、2026年及び2027年の業績目標の達成状況に応じて、追加で5000万ユーロの支払いも得られる。ルミバードはこの収入をフォトニクス事業の強化に充当する計画。
ルミバードは2025年に2億2560万ユーロの売上高を達成。
フォトニクス部門とメディカル部門がほぼ半分ずつを稼いでいる。
同社はこの1-6月期にも、15.3%増の5910万ユーロの売上高を達成。
両部門とも、今後の成長に必要な事業規模を達成できたが、投資資金を共々確保するのは自明ではなく、メディカル部門を売却し、それで得られた収入を事業のさらなる発展の元手とすることにした。
ルミバードは、軍用及び宇宙機向けのフォトニクス関連需要で潤っており、最近では、独ラインメタルから、戦車用の対空装備やデンマーク海軍向けフリゲート艦用の装備に関する契約を獲得。
対ドローンのレーザー指向性エネルギー兵器の開発にも取り組んでいる。
同社はやはり資金確保の目的から、Cilas社(軍用レーザー)に保有する37%株式を売却する計画を立てている。この株式は5年前に経営権獲得を目指して取得したが、経営権を巡る争いで仏サフラン及びMBDAのコンビに敗れていた。ルミバードは、兵器開発プログラムに部品供給で協力する提携合意を結んだ上で、保有株式の譲渡に応じることにした。
同様に、CEA(原子力・代替エネルギー庁)が保有する研究施設「レーザー・メガジュール」の保守契約もCilasから譲り受ける予定で、今秋までに正式な締結に至る見通しという。