CCIJF – 在仏日本商工会議所

独仏の国有鉄道、1-6月期業績で明暗分かれる

独仏の国有鉄道会社が半期業績を発表した。
好調な仏SNCFに比べてドイツ鉄道(DB)は黒字に復帰したものの引き続き債務問題に苦しんでおり、明暗が分かれたSNCFは1-6月期に12億ユーロの純利益を記録。
利益額は前年同期の9億5000万ユーロを上回った。
冬季の暴風雨や、6月の猛暑による運行の支障という逆風の中でも、記録的な業績を達成した。
売上高は219億ユーロとなり、前年同期比で2%の小幅な増加にとどまった。
運行の支障に伴う収入欠損が合計で1億ユーロを超える水準に達したことが災いした。
その中でも、高速鉄道の収入は3.1%増と高めの増加を確保。
レジャー関連の需要が牽引力となった。
インフラ管理主体のグループ傘下SNCFレゾーの収入も3.2%増と、トラフィックの増大を反映して増収が目立った。グループは同期に30億7000万ユーロの投資を自己資金により行い、390km分の線路の刷新と160kmの架線の更新を実施した。
ドイツ鉄道(DB)は、1-6月期に鉄道事業で1億4700万ユーロの純利益を達成。
前年同期には7億ユーロを超える純損失を記録していたが、2019年以来で初めて黒字に転じた。
鉄道貨物部門(DBカーゴ)の好調もあり、通年でも黒字が確保できる見通しだとした。
鉄道旅客数は1.7%増を記録。燃料価格の高騰により、鉄道へのシフトが進んだことが幸いした。売上高は1.8%増の136億ユーロを記録。営業利益は4億1500万ユーロとなり、前年の2億3900億ユーロの赤字から黒字に転じた。
ドイツ鉄道は1-6月期には引き続き遅着の問題に苦しめられた。
長距離路線では、定時運行率(6分未満の遅れ)は59%にとどまった。
インフラの老朽化が原因で、運行上の支障が多く発生している。
ドイツ鉄道は1-6月期に84億ユーロの投資を実施。
前年同期比で18%の増額を施し、過去最大額を記録した。
ただ、そのためもあって、期末の純債務は216億ユーロと、6ヵ月間で10億ユーロの増加を記録した。
政府は、公共投資の増額により、鉄道を含む輸送インフラのてこ入れを図る計画を進めている。