ダルマナン法相、大統領選挙への出馬を見合わせ:フィリップ元首相を支持
与党勢力内の大統領候補選びで、ダルマナン法相は8月17日、地元である北部地方の地方紙「ラボワデュノール」に対して、自らは立候補せず、フィリップ元首相を支持することを明らかにした。法相は、国民が極めて厳しい状況に直面する中で、いたずらに大統領候補者を増やすことは、国の利益にはならないと述べて、フィリップ元首相を大統領候補として支持すると表明した。
ダルマナン法相とフィリップ元首相は共に、右派政党「共和党」の出身で、それぞれマクロン大統領支持に転じたという経緯がある。ダルマナン法相はフィリップ元首相を支持する理由として、意見の違いはいろいろあるが、風格のある政治家であり、経験が豊かで、それに、最も勝ち目がある候補者であることを挙げた。ダルマナン法相は、与党勢力内では最右翼に位置し、以前から大統領選挙への出馬に意欲を見せ、自らの政治運動である「ポピュレール」も立ち上げていた。ただ、足元では、「リアンナ事件」(性犯罪で過去に複数の通報を受けていた人物により女子中学生が殺害された事件)で、司法当局の対応の不備の責任を問われる状況があり、勝機が遠のいていた。最近では、ダルマナン法相に近いブルジョン報道官兼エネルギー担当相とルフェーブル・エコロジー移行担当相もフィリップ元首相への支持を表明していた。
与党勢力内では、右寄りのフィリップ元首相と左寄りのアタル元首相が出馬意欲を表明。共に支持獲得でしのぎを削っている。両者は、2027年初頭にも世論調査で優勢の候補に一本化することに応じる考えを示唆しており、それまでに支持を伸ばす必要に迫られている。現在のところはフィリップ元首相がリードしている。
